灼熱(しゃくねつ)ロードを「もずく」で乗り切れ!?

 明日30日の広島戦(マツダスタジアム)に先発予定の中日浜田達郎投手(19)が暑さ対策としてミネラル豊富なもずく酢を好んで食べていることを明かした。今日29日から広島(マツダスタジアム)ヤクルト(神宮)と移動を挟んで、真夏の屋外6連戦。上位浮上のカギは暑さ対策かもしれない。

 最大の敵は暑さ!?

 今季初勝利から5勝を挙げるなど活躍中の19歳浜田は真顔で言った。

 「ミネラルをたくさん取れと言われてます。もずく酢は寮にあればいつも食べてます。ボクも好きなんです。あとは黒糖の粉末を飲んでます」

 2年目左腕にとってマツダスタジアムのマウンドは初体験。屋外の暑さ対策を聞かれて、真っ先に挙げたのが、沖縄を連想させるもずくと黒糖だった。

 冗談ではない。チームスタッフは暑さ対策に細心の注意を払っている。熱中症を防止のためにも、小まめな水分補給を呼びかける。特に夏の広島はナイターとはいえ、試合開始時の気温が30度近くあることも多く、実際に26日の阪神戦に先発した広島大瀬良が全身のつりを感じ緊急降板。暑さが原因の脱水症状と見られる。今日29日からの3日間も過酷なコンディションが予想される。

 もずく酢が好きな浜ちゃんは、太陽を浴びながらナゴヤ球場のブルペンで44球を投げて真夏の広島に備えた。カープ打線については「小技の出来るバッターがたくさんいる。ムダな四球を出さないように、相手に流されないようにいきたい」とイメージを膨らませ、対策を自分に言い聞かせた。「夏(8月)生まれなので、ボクの場合、暑さは大丈夫です」と何とも頼もしい。

 広島、東京と続く真夏の戦いが1つヤマ場だ。この屋外6試合を乗り切れば、8月の屋外球場は5日豊橋と12日岐阜の2試合だけ。それ以外の22試合は空調の効いたドーム球場でプレーすることが出来る。広島から東京までの長時間移動を挟んでの6連戦をどう乗り切るか。3位広島とは2・5ゲーム差。首位巨人とも5・5差は十分射程圏。大逆転Vのポイントは猛暑をいかに乗り切るか。暑さにも勝たなければいけない。【桝井聡】

 ◆ミネラル

 骨などの体の組織を構成したり、体の調子を整えたりする働きがある。もずくはカリウム、カルシウム、ナトリウムなどのほか水溶性食物繊維フコイダンが含まれているのが特徴。フコイダンは血流をよくしたり、血糖値の抑制、免疫力の上昇、弱った胃の粘膜を修復するなどの効能があるとされる。黒糖はカルシウム、鉄分などが多い。