疲労蓄積を考慮され出場選手登録を抹消中のオリックス金子千尋投手(30)が、8月上旬に復帰(最短の再登録は2日)する可能性が高まった。

 28日、金子は23日の抹消後初めて、ほっともっと神戸で行われた投手指名練習に参加。ランニングやキャッチボールのほか、立ち投げで十数球だったが、珍しく開幕後初めてブルペンにも入った。金子は今季、登板間のブルペン投球を行っておらず異例といえるが、復帰に向け体調のよさを印象づけた。本人は練習後、報道陣と接触せずコメントはしなかった。

 見守った星野投手コーチは「(ブルペンでは)確認したいことがあったんじゃないかな。金子次第だが、間隔が空くのでもう1度(ブルペンに)入るかもしれない。まだいつ投げるかは決まっていないし(最短の)10日で戻るかも分からないが、順調に回復していると思う」と、動きのよさに安心した様子だった。

 チームはソフトバンクに3連敗して首位から陥落。打線も低調で、今日29日からは西武、ロッテ相手の6連戦と厳しい戦いが続くだけに、リフレッシュしたエースが戻れば、チームにとってこのうえない力となる。【高垣誠】