<楽天0-3ソフトバンク>◇30日◇荘銀・日新スタ
1球で好投がフイになった。先制打を許すと楽天松井裕樹投手(18)は崩れ落ちそうなほど肩を落とした。逃げない気持ちが裏目に出た。0-0の6回2死一、三塁。迎えたのは対戦成績6打数4安打4打点の内川。「カウントが悪くなればそういう選択肢もあった」と敬遠も考える中、勝負した。ボールでもいい、カウント2-1からの4球目。内角高め142キロ直球が、中途半端に甘く入った。満員のファンの悲鳴とともに打球は右中間を破った。
悪いクセが出た。6回、2死まで簡単に取るとストレートの四球でリズムを乱した。「あの四球が全て。調子は良かった」と悔しそうに振り返った。直球、変化球ともに抜群で、5回まで1安打に抑えた。先発初勝利をかけ、飯田と投手戦を演じた。それだけに悔やまれる1球だった。自己最長7回を投げるも、3安打2失点。自責点は0だったが、5敗目を喫した。
星野監督は「俺が見た中では最高の投球。ただ2死取ってからノー感じ(の四球)。油断だよ」と賛辞と苦言を並べた。3連敗で、ブラウン前監督時代の10年最終戦で敗れた時以来の借金17となった。松井裕は「いつか(内川を)打ち取れるようになりたい」。チームに突きつけられた重い数字を振り払うように、力強く誓った。【島根純】



