<DeNA0-8広島>◇19日◇横浜

 広島は菊池涼介内野手(24)が史上3人目の快記録を達成し、大勝の流れをつくった。1回1死から二塁後方に落ちる飛球で迷わず二塁を陥れ、4番ロサリオの右前適時打で先制のホームイン。20試合連続安打を達成し、94年オリックス・イチロー以来、両リーグ3人目となる1シーズン2度目の20試合連続安打以上を決めた。

 「偉大な打者に並べたことはうれしいと言えばうれしいですけど、記録のためにプレーしているわけではないので。二塁に行けたことが良かった」

 2点リードの5回無死一塁ではきっちり犠打を決め、この回5得点をお膳立て。1回に菊池をかえしていた新4番ロサリオが、ここでも決める。三塁線を抜く適時二塁打で3安打2打点。球団記録に王手をかける7試合連続2ケタ安打達成に貢献した。12カードぶりに3連戦初戦を取り、野村監督は「良かった。本当に良かった」と充実感を漂わせた。

 ▼菊池が7月26日阪神戦から20試合連続安打。今季は5月31日~7月2日にも21試合連続安打をマークしており、20試合以上の連続安打を同一シーズンで2度記録したのは50年平井正明(西日本)94年イチロー(オリックス)に次いで2リーグ制後3人目。当時主に1番を打った平井の犠打は2、イチローは7だが、2番の菊池は36。制約の多い打順で安打を重ねている。