<西武11-2楽天>◇14日◇西武ドーム

 西武の主砲中村剛也内野手(31)が「おかわりモード」突入を予告した。2回2死一、二塁、菊池の初球だった。甘く入ったスライダーを逃さない。「一気に試合の流れを持ってくることができた1発だった」。打球は十分な滞空時間をへて、左翼席中段に飛び込んだ。8日ロッテ戦以来4戦ぶりの31号3ランで、本塁打王争いリーグトップのメヒアに肩を並べた。

 チーム内の助っ人との競い合いは和製大砲の本能を刺激している。「一応、負けたくないという気持ちは持っている」と残り17戦でのガチンコ勝負を歓迎した。さらに「一緒にというか、一緒ぐらいのペースでいけたらいいなと思います」。残りゲームの中で、並走しつつもラストスパートで決着をつける展開をイメージした。

 月間11本塁打をマークした8月に対し9月は、ここまで11戦で3本塁打とややペースダウン。量産態勢かと聞かれ「まだですね。これから(ペースを)上げていければ」と標的を定めた。過去4度の本塁打キングの真骨頂は、ここからが見せ場になる。【為田聡史】