<DeNA0-6中日>◇16日◇横浜

 DeNAが凡ミスの連発で自滅した。1回表の守り。1死二塁から大島の左前打を浴びるも、二塁走者は三塁で止まった。ところが、左翼の筒香が遊撃手へ返した山なりの球が、まさかの悪送球。三塁ファウルゾーンへ球が転々とする間に先制点を許した。9回にも山崎の悪送球で失点。中畑清監督(60)は「みっともない試合をしてしまった。はっきりとしたミスを犯してしまった。残念な部分、責任を感じている」と唇をかんだ。

 ミスを懸念していた。この日の試合前も、中畑監督は「うちは見えないミスが多すぎる。状況判断、打球判断とか」と話していた。前日15日の中日戦はサヨナラ勝ちしたが、記録に残らぬミスがあったからだ。4回に黒羽根が右前打で、二塁走者バルディリスは本塁に生還できるタイミングだったにもかかわらず、迷って三塁でストップ。取れる点を逃した。

 この日は記録にも残る痛いミスとなった。今季の失策数は103でリーグ断トツ。中畑監督は「弁明のしようがない。こんな大事なときにみっともない試合をしてしまった。大変失礼しました」とファンに謝罪した。唯一の救いは3位阪神も敗れ、ゲーム差は4・5のまま。ただ、今日17日負ければ5位転落という状況でもある。まずは基本的なところから立て直すしかない。【細江純平】