阪神坂井信也オーナー(66=阪神電鉄会長)は9月30日、和田豊監督(52)の去就について公の場で初めて言及した。甲子園球場で「CSが終わって判断するのか」という問いに「そうちゃう」と反応。「総合的に判断するのか」と聞かれると「任せといてください」と返した。来季の監督問題は白紙になっており、和田監督の続投へは2位を目安に置いている。並行して元監督の岡田彰布氏とOBの金本知憲氏を軸にした後任候補の選定も行っている。

 この日は大阪市内の電鉄本社で、南球団社長から定例報告を受けた。2年連続Aクラスながら、9年連続でV逸した評価は「それはまだ(シーズンが)終わってないから」と避けた。早大・有原と済美・安楽を1位候補にするドラフトや、今日1日から通告がスタートする戦力外選手などについて、若返りを図る方針の説明があった模様。坂井オーナーは報告後、甲子園でDeNA戦をチェックして厳しい表情で引き揚げた。