DeNAは、今日2日に中畑清監督(60)に対し来季の続投を要請する。本拠地・横浜スタジアムでの最終戦となる中日戦前に、春田真オーナー(45)が正式に要請することになる。

 1日、横浜市内の球団事務所で行われた取締役会終了後、春田オーナーと池田純球団社長(38)が話し合いを行い、方針を最終確認。池田社長は「オーナーが(滞在中の米国から)帰ってきているタイミングですし、明日しかるべき話をすると思います」と話すにとどめたが、すでに9月中旬時点で続投要請する方向で固まっていた。

 当初は、9月22日の週を方針決定のメドとしていたが、チームの黒星が先行。球団サイドは5位以上確保を続投要請のラインとしていたため、このタイミングまで長引いた。中畑監督への評価は、過去2年間に比べ借金を大幅に減らしている点など、今季の結果だけでないチームの成長度にある。ただ一方で、続投に際しファンにも納得してほしいという考えもあり、昨季の5位から順位が後退することは懸念していたとみられる。

 今季ここまでの勝利数は昨季の64勝を上回った。リーグ王者巨人に対しても、勝率5割以上を決め、5位以上も確定している。目標だったクライマックスシリーズ進出は逃したものの、チームの成長は明らか。「常にAクラスに入れるチーム作り」(池田社長)を掲げる球団は、4年目のシーズンも中畑監督に託すことになった。