本年度1回目の12球団合同トライアウトが9日、静岡市の草薙球場で行われた。投手34人、野手25人の合計59人が参加。東野峻投手(28)がカウント1-1からのシート打撃で最速145キロをマークするなど打者4人から2三振を奪い、DeNA、広島、ロッテなど複数球団が獲得へ興味を示し、争奪戦の可能性が出てきた。第2回トライアウトは20日に川崎市のジャイアンツ球場で行われる。

 広島が9日の12球団合同トライアウトに参加したオリックス東野峻投手(28)、日本ハム佐藤祥万投手(25)、DeNAの小林太志投手(31)を獲得候補に入れたことが分かった。

 投手陣を分厚くしたい意向があり以前から東野らをリストアップ。結果を受けて3選手に注目し、本格的に獲得の検討に入った。

 東野は最速145キロの直球にスライダー、フォークをまじえて2者連続三振を奪った。佐藤は2つのゴロに四球と安打。小林は3奪三振と、それぞれ持ち味を発揮していた。視察した川端編成部長は「自分の力を出してくれた選手がいた。持ち帰っていろいろ検討したい」とコメント。先発、中継ぎ、左腕など、層を厚くすべき部門を再確認し、最終的にオファーを出す選手を決める見込みだ。