巨人阿部慎之助捕手(35)が、ニューボディーでメジャー軍団に挑む。10日、川崎市のジャイアンツ球場で秋季キャンプを終えると、今日11日のMLBオールスター戦に向けて甲子園へ向かった。阿部はシーズン終了後から食生活を変えた。夕食はサラダとタンパク質のみで、米などの炭水化物をやめている。体重は3キロ減り、原監督からも「スリムになった」と評されている。

 阿部は「モデルでいけるかな」とおどけてみせたが、減量の効果を痛感している。「自然とキレが出てくると思う。やっぱり動ける方がいいしね」。今季は首痛などの影響で本来のパフォーマンスには程遠かった。12年に3割4分だった打率は年々低迷。今季は2割4分8厘まで下がった。来季を見据えての減量。まずはメジャー軍団を相手に腕試しをする。

 村田修一内野手(33)は、剛球対策の成果を見せる。チームは現在、体感速度約160キロのマシンで練習中。今季は阪神メッセンジャーら剛球派に苦戦。そのため速球を打ち返す基本練習を繰り返している。村田は「めちゃくちゃ速い球を見てきているので、メジャーの選手の球は遅いと感じるかもしれない。何かを感じられたら面白い」と楽しみに待つ。

 新たに考案した「クロス打法」も試す。スクエアに構えていた軸足の右足をやや後方に下げた。内角攻めをコンパクトに打ち返すためだ。「今しっくり来ているところ。どれだけ自分ができるのか試したい」と来季への収穫にする。【栗田尚樹】