阪神藤浪晋太郎投手(20)が21日、3年目の来季に向け3大目標を立てた。日米野球の全日程を終え、沖縄から空路で大阪に戻った。「もっと自立するというか、1つの柱として一本立ちしたい」と誓った。

 前日20日には中西投手コーチから「エースへの3カ条」<1>勝率アップ<2>左打者克服<3>イニング数増を課せられていた。那覇空港で伝え聞いた藤浪は、すぐさま3大目標を掲げた。

 (1)180イニング

 1年目の昨季は137回2/3、今季は163回と順調に階段を上り「200はちょっと…。180くらい。180近くは投げたいですね」と冷静に設定した。

 (2)最低11勝

 昨季の10勝6敗から今季11勝8敗と勝率を落とした。勝ち星について「ある程度は自分で引き寄せられる。今年以上?

 それは最低限」。白星増から勝率アップを狙う。

 (3)初タイトル

 「自分の力だけでは取れないけど、取れたらいいですね」

 日米野球は16日の第4戦で先発し4回4失点と苦しんだが収穫も多かった。ソフトバンク武田から縦スライダーを習得し、オリックスからFA宣言した金子にも「変化球のイメージです」と宝刀チェンジアップの握り方を勉強した。

 この日、テレビ出演した和田監督から「そろそろ投手陣の中心になってほしい。最多勝を争うぐらい活躍してほしい」と期待を寄せられ、開幕投手候補として「もちろん、そのうちの1人」とあらためて明言された。2年目のオフ、エース道を歩む準備を整える。