大型補強が完成した。オリックスは6日、新外国人選手としてトニ・ブランコ内野手(34)とブライアン・バリントン投手(34)の獲得を発表。バリントンは1億5000万円の単年契約で背番号27。ブランコは2年契約の総額5億円で背番号42。ブランコは中日とDeNAで、バリントンは広島でプレーし、それぞれ自由契約になっていた。国内実績は十分で、4番と先発を期待される。

 これまでに日本ハムFAの小谷野とアスレチックスFAの中島も3年契約で獲得。ペーニャは退団したが、ディクソン、ヘルマン、マエストリの残留が決まった。瀬戸山隆三球団本部長(61)は「補強はイメージ通り。これでトレード以外は終了。ひとまず優勝できるようなチームの体制にはなった」と胸を張った。

 国内FA宣言して去就が注目されるエース金子の残留資金を含めれば、用意するのは総額37億円。昨オフのソフトバンクは李大浩、サファテらを獲得して総額40億円補強とも言われたが匹敵する数字だ。今季はソフトバンクとわずか2厘差の2位。19年ぶりリーグ優勝への本気度が、徹底補強に表れた。

 「あとは金子。残ってくれたら編成は100点満点」と瀬戸山球団本部長。週明けの8日にも残留交渉を再開する。当面は窓口の代理人を通すが「最後はじっくり話をしないといけない」(同本部長)と、いずれ金子本人にも残留を訴える考え。こちらは年内決着を目指す。【大池和幸】

 ◆オリックスの今オフ補強

 ブランコとバリントンに先駆け、日本ハムFAの小谷野を3年最大3億円、アスレチックスFAの中島を3年総額12億円で獲得。FA金子には最初に提示した3年最大15億円から、先の交渉で上積みされた可能性がある。