阪神ドラフト4位守屋功輝投手(21=ホンダ鈴鹿)が30日、岡山・倉敷市内のホテルで出身チーム「玉島南少年野球」の保護者会が主催する激励会に参加した。地元の倉敷マスカットスタジアムで、守屋は悔しい思いをしてきた。阪神は毎年公式戦を開催するだけに、スカッと快投で苦い思い出を吹き飛ばす。

 来季は7月7日に中日戦が同球場で行われる。「1軍にいれば、チャンスはあると思っています」と地元登板に意気込んだ。慣れ親しんだ球場だった。幼いときには父靖彦さん(44)に連れられて阪神戦を観戦。少年野球の試合でもよく使用した。

 小学生時代はコントロールが悪く、投手をやらせてもらえなかった。中堅からマウンドを眺めるだけ。ようやく立てたのは倉敷工時代。しかし最後の夏の岡山理大付戦で0-7の7回コールド負け。「悔しい思いしかない。プロではしっかり投げたい」と誓った。

 激励会には「玉島南少年野球」に所属する11人の子どもも参加。「(倉敷に)招待したいですし、倉敷工の子たちにも見てもらいたいです」と声を弾ませた。倉敷工には約130万円するアーム式の打撃マシンを寄付する予定。守屋も球場で躍動するプロ野球選手にあこがれた。今度はスカッと、夢を与える番だ。【宮崎えり子】

 ◆守屋功輝(もりや・こうき)1993年(平5)11月25日、岡山・倉敷市生まれ。小学4年から野球を始め、中学では軟式野球部に所属。倉敷工では1年秋からベンチ入りし2年秋からエース。甲子園出場経験なし。ホンダ鈴鹿では1年目から公式戦に登板。今夏の都市対抗では抑えで2試合に登板。183センチ、82キロ。右投げ右打ち。