ソフトバンク細川亨捕手(35)が、西武時代の師匠であるロッテ伊東監督が持つ305犠打のパ・リーグ記録更新を目標に掲げた。通算267犠打の隠れ名人は、本拠地ヤフオクドームが改修されて狭くなっても本塁打は狙わず、つなぎ役に徹する考え。バント名人として、師匠超えを目指す。
プロ14年目を迎える細川がグアムで、意外な記録をターゲットにした。西武時代の師匠、ロッテ伊東監督が持つ犠打のパ・リーグ記録更新。右中間、左中間が狭くなる新装ヤフオクドームでも一発は狙わず、得意のバントでコツコツと走者を進める。
「本塁打よりもバントをもうちょっと増やしたい。(将来的には)350は最低クリアしたい。それだけでも伊東さんに勝たないと。それくらいしか勝てるのがない。1つでも何かで師匠に勝ちたいという思いがある」
細川はこれまで通算267犠打。過去計10回、シーズン20犠打を達成した。バント技術には定評があり、昨季62犠打の今宮もひんぱんにアドバイスを求めるほど。好打者が多いチームでは、つなぎの役割に徹するつもりだ。
「つなぐって本当に大事。理想は成功率100%。強いチームこそつなげないと。打線の調子がいい時は長打、長打で点が入るが、調子が悪いときでもつなぐ野球ができたら」
自己最多の34犠打を記録した11年には犠打成功率9割2分1厘。自己新記録の39犠打以上を決めれば、捕手として自分を成長させてくれた師匠のパ・リーグ記録を今季中に抜ける。「うまくいかない時もどうしたらいいか、分かっている。失敗し続けたらプレッシャーもあるが、どういう気の持ち方で打席に入るかで結果も変わってくるから」と経験が武器になる。
下位打線にバント職人が控えれば、上位打線が走者をかえす確率も高くなる。日本一連覇を目指すチームに、細川が小技で貢献する。(グアム=福岡吉央)
◆細川とロッテ伊東監督との師弟関係
02年の西武入団当初、伊東が正捕手で細川は3番手以下。03年に伊東と併用起用されるようになり、伊東が西武監督に就任した04年に正捕手の座を奪取。伊東監督からスナップスローを教わり盗塁阻止率が向上した。07年からは伊東監督の現役時代の背番号27を受け継ぎ、パ・リーグを代表する捕手へと成長した。



