1ミリ削って首位打者&本塁打王の2冠を目指す。ソフトバンク内川聖一外野手(32)が15日、宮崎・日向市での自主トレを公開した。昨年よりグリップを1ミリ細くしたバットを発注。近日中に届く予定で、従来よりヘッドの重さを生かす。本拠地ヤフオクドームが狭くなることもあり、前人未到の右打者での8年連続打率3割を目指す男は、長打も武器にする。
打率も本塁打も貪欲に追い求める。日向の青空のもと、内川は打撃への好奇心を抑えられないといった表情で語った。
「打率が下がって本塁打が増えるのは当たり前。当たり前のことはしたくない。なんでもほしい。なんでもやってみたい」
右打者で首位打者と本塁打王を同時に獲得したのは、パ・リーグでは86年にロッテ落合が3冠王を獲得して以来出ていない。13年に自己最多の19本。昨年も18本と、ここ数年飛距離も伸びている。ヤフオクドームが「ホームランテラス」を設置し、狭くなる今季は飛躍的に本数が伸びる可能性も十分だ。昨年末には「どうせなら開幕から4番を打ってみたい」と意欲もみせていた。
そのための武器が、グリップを1ミリ細くしたバット。昨年末に制作するアシックス社に希望を伝えた。重さは890~900グラムのままにすることで、重心がヘッド方向に寄っていく。「1ミリですが持った感覚は正直違う。(グリップが)細い方が、当たった時にじかに手にとらえた感覚があって押し込める。バットに血を通わす感じ」。まさに体の一部のように使いこなし、さらに飛距離も伸ばす。
自主トレでは、高め、低めといろんなティー打撃を行う。すべてを芯でとらえ、強烈な打球をネットに突き刺す。
「もうひと伸びがあれば30本塁打も打てると思うし、打ってみたい」
日向自主トレは24日に打ち上げ。26日から3日間は中日山本昌らも訪れる、鳥取のトレーニング研究施設「ワールドウィング」で総仕上げ。もうひと伸びを加え、さらにハイレベルな打撃で連覇へ引っ張る。【石橋隆雄】



