ソフトバンク入来祐作3軍投手コーチ(42)が18日、元用具担当として新人たちのブルペン整備に「ダメ出し」した。視察に訪れた西戸崎合宿所で、苦戦しながらマウンドをならす姿を見て「元用具担当としては黙っていられない」と苦笑い。裏方経験を生かし、まずマウンド整備の仕方から手ほどきしていく。
ブルペンの脇で静かに投手陣の投球練習を見守っていた入来3軍投手コーチが、思わず顔をしかめた。スパイクで土が掘れた跡に大量の水をまき、何度もトンボを動かし、土をならそうとしていたのはドラフト4位笠谷。だが、ほかの部分とは明らかに土の色が違う仕上がり。元用具担当は瞬時に反応した。
「あれは水をまきすぎだよ。土が水分を吸っちゃってダマになっちゃってるでしょ。あれだけほかの所と土の色が違うと、元用具担当としては黙っていられないよ」
さらに入来3軍投手コーチは、その隣で丁寧にトンボを動かしていた同5位島袋にも「彼はいったい何分やってるんだ?
30分くらいやっていないか?
こういうのは性格が出るよね。真面目だよ。要領よくやればいい」と苦笑い。DeNA時代には用具担当としてキャンプ地に先乗りし、ブルペン整備を務めていた。選手がムダな時間を費やせば練習が非効率になるどころか、マウンドがしっかり整備されていないことはケガにつながる可能性もある。新人たちが苦戦している姿を見過ごせなかったのもうなずける。
伝え聞いた笠谷は「ちょっと水をまきすぎました。黒土は水をまくとべちゃべちゃになるんですね」と反省。島袋も「確かにそうですね」と話した。
入来コーチは「一人前に育てたい。いろんなことを教えていきたい」と話しており、春季キャンプではまず、新人たちにブルペン整備の仕方から教えていく考え。裏方として培った経験を最大限に生かし、持ち前の熱いハートで若手育成に励んでいく。【福岡吉央】
◆伝説の用具担当
入来3軍投手コーチは08年に横浜(現DeNA)で現役を引退。横浜の打撃投手となり、10年からは用具担当に転身した。13年の鹿児島・奄美での秋季キャンプからウナギ捕獲を開始するなど「ネーチャー入来」としても有名に。昨年はアカデミー賞俳優のトミー・リー・ジョーンズと缶コーヒー「ボス
レインボーマウンテンブレンド」のCMで共演を果たした。



