阪神マット・マートン外野手(33)が27日、神様以来の2年連続首位打者へ自信を見せた。米国から韓国経由で関西空港に家族とともに来日。6年目の今季は85、86年のバース以来、球団2人目の連続リーディングヒッターの期待が高まるが、引き締まった肉体で準備万端をアピールした。

 「特にこの2、3週間はキツい練習をやってきたからヘトヘトだよ。車でいえばエンジンではなくサスペンション部分。つまり体幹を重点的にやって、強い体を手に入れられたと思う」

 1年目の10年に日本最多の214安打を記録したが、毎年加齢に反して進化を目指す姿勢が好結果の原点だ。今オフの打撃練習では、これまで右腕だけだった打撃投手に、タイガースの左腕打撃投手もパートナーに起用。「週4、5回、左右両方打てたから例年の倍の練習ができたよ」と手応え十分だ。

 例年通り無の境地で臨む。「持っているものを最大限出せば数字はついてくると思う。まずはセ・リーグで優勝して、去年できなかった日本一を勝ち取りたい。力は持っている」。そして最後に日本語で今季のテーマを「みんなでシンジル。ビリーブです」と明かした。信念を貫き、ダブルで快挙をつかみ取る。【松井清員】