ソフトバンクの新戦力リック・バンデンハーク投手(29=韓国・サムスン)が30日、ヤフオクドームで入団会見を行った。そこで明らかになったのは、傑出した言語能力だ。オランダ出身の右腕は母国語の他にも英語、ドイツ語、スペイン語をマスター。日常会話なら韓国語も話せるという。

 「自分で話してコミュニケーションを取るのは大事なことだ」。日本語習得にも意欲を見せ、「アツイ」「イタイ」「ハラ、ヘッター」など11単語をスラスラと話した。

 昨年は韓国で最多勝、防御率の2冠を獲得。言葉の壁をクリアし、異国の地に溶け込んだ。会見に同席した工藤監督は「いろんな言葉を覚えると聞いている。チームの中に入りやすい。何かあれば、言ってきてほしい」と早期の順応を期待した。投球だけでなく、お立ち台の日本語トークが今から楽しみだ。

 ◆リック・バンデンハーク

 1985年5月22日、オランダ・アイントホーフェン生まれ。02年にマーリンズと契約し07年にメジャーデビュー。メジャー通算50試合で8勝11敗、防御率6・08。13年から韓国サムスンに所属。198センチ、105キロ。右投げ右打ち。