あの恐怖もリターンする!?

 ソフトバンク松坂大輔投手(34=メッツ)が1月31日、キャンプ地宮崎に入った。福岡からの移動のときもファンに写真撮影を求められたり、もみくちゃにされる大人気ぶり。「すごいですね…」と驚きの様子だったが、再来するのはフィーバーだけではない。

 松坂が顔をしかめながら打ち明けた。「花粉症がちょっと心配なんですよね。春先だけで終わっちゃうんですけど」。キャンプ地生目の杜はスギの木に囲まれている。高知・春野や宮崎・南郷キャンプでも悩まされ、花粉症対策が欠かせなかった。米国時代は、ほとんど無縁だったが、日本球界復帰により、再び花粉の恐怖にさらされている。「ひどい時は寝られなかった。鼻の粘膜を焼くことも考えましたが、痛いので」。当面は薬を飲んで様子を見る。

 もっとも、花粉症に苦しんでもやるべきことはやる。キャンプでは2つの大輔流調整を貫くつもりだ。1つはブルペン皆勤。練習日すべてで投球練習はしなくても、毎日必ずブルペンに入り、メジャーとは違う日本のマウンドに慣れることが狙い。もう1つは“二刀流”調整。打撃練習も取り入れて体のキレをつくる。「西武の時は自由に打ちたいときに打っていた。(チームに)聞いてからですが、ティーとかロングティーとか」。もちろん最後は投げ込んで仕上げる。「日にちは決めず行けそうだなと思ったらその時に投げます。やるとしても後の方ですね」。今日、再び日本で背番号「18」の松坂のユニホーム姿が復活する。【石橋隆雄】