西武の西口文也投手(39)が6年ぶりの年俸アップで“1億円プレーヤー”に返り咲いた。23日、西武ドームで契約更改交渉を行い、4000万円増の1億円(推定)でサイン。05年オフに3億円で契約更改したのを最後に5年連続ダウンで昨オフは大台の1億円も割った。だが、今季は6年ぶり10度目の2ケタ勝利となるチームトップの11勝でCS進出の原動力となった。華麗な復活に西口は「久しぶりに納得できるシーズンだった。(金額は)納得してなければ判は押していない」と高評価に笑顔だった。

 通算177勝で悲願の200勝も視界に入ってきた。交渉の場でも球団幹部から期待の言葉をかけられた。「来季が本当の意味での勝負。2ケタ勝たないと数字的に見えてこない。4回2/3から投げて、みんなから勝ち星を分けてもらえたらね(笑い)」。来季は不惑を迎える右腕が冗舌な言葉とともに偉業達成を誓った。