<東都大学野球入れ替え戦:日大4-0国学院大>◇10日◇神宮

 日大(1部6位)が国学院大(2部1位)に先勝した。4番村田穏行三塁手(3年=PL学園)が3回に3ランを放って先制。先発の山井佑太投手(4年=宇都宮南)は9安打されながら要所を締めて完封した。昨春の入れ替え戦では日大が国学院大に連勝して復帰を決めたが、1、2部が逆転した再対決も日大が先勝した。

 4番村田が捉えたのは128キロのカットボールだった。3回2死一、三塁。打球は直後に左翼席で弾んだ。「あの前、あの球でやられてましたから」。1回1死一、二塁で一邪飛に仕留められた球。それを狙った。「一邪飛は始動が遅れたんで、早めにして打ちました」。しっかり修正しての一発だった。

 名字も背番号25も、三塁手というのも日大先輩の村田(巨人)と同じだ。「雲の上の人です。昨日の(サヨナラ打)はテレビで見て自分もやってやろうという気になりました」。リーグ戦でも4番を任されたが、打率1割8分6厘と結果を残せず、最下位に沈んだ。「自分の責任です。死ぬ気でやろうと思いました」。リーグ終了後、深夜0時までバットを振った日もあった。

 そのバットで1部残留へあと1勝とした。「今日は今日。明日は切り離してやります」。男・村田は残留が決定するまで満足できない。