<北海道6大学野球:旭川大5-1東農大北海道>◇第5節第1日◇21日◇苫小牧市営緑ケ丘

 旭川大が首位の東農大北海道を破り、優勝戦線に生き残った。タイブレークの延長10回表1死満塁で小林英太郎右翼手(1年)が、左越え満塁本塁打を放って勝負を決めた。苫小牧駒大を5-1で下した函館大、旭川大、東農大北海道の3校が7勝2敗で並び、優勝争いは今日22日以降に持ち越された。

 快音が響くと、小林は一塁に向かって歩き出した。「打った瞬間に行ったと思いました」。弾丸ライナーで左翼ポール際に飛び込む今大会第4号は、優勝の望みをつなぐ貴重な1発だった。練習試合は0本だが、公式戦では早くも5本目。小林を延長の先頭打者で起用した石田威仁監督(39)は「よく打ってくれました。勝負強さは抜群」と、頼もしいルーキーを褒めた。

 寮では大好きなラーメンを自作。筋力トレでは、ベンチプレスで80キロを10回3セット持ち上げる。「大学の筋トレで下半身が安定した」と小林。18Uワールドカップで活躍した後輩の吉田雄人外野手(北照高3年)にも「刺激を受けた」というスラッガーが、今日も優勝に向けてひと暴れする。