<札幌6大学野球:道都大19-0北翔大>◇第1節第1日◇26日◇札幌円山

 リーグ新の6季連続優勝を狙う道都大が、開幕戦で北翔大を7回コールドで退けた。2本の柵越えで打線を引っ張ったのは先頭打者の須貝祐介一塁手(3年=旭川南)。3回に右翼場外へ先制ソロを放ち、6回1死二、三塁からはファウルで粘った10球目に3ランを右翼席に放り込んだ。昨冬から約5キロ増量。「去年ならファウルになっていたと思う」とパワーアップを実感し、満足そうだ。

 山本文博監督(58)の教えも生きた。リーグ開幕前、山本監督は駒大時代の恩師、太田誠元監督(78)に助言された「コースなどを考えず、どんな球が来ても打ちに行く気持ちが大事」という言葉を選手に伝えていた。それを実践したのが須貝だった。1打席目初球からフルスイングして右前打、5打数4安打5打点と爆発した。

 王者だからこその重圧はチームにある。1年春からレギュラーで、ベストナインに2度、今春は優秀選手賞に輝いた須貝は、チームメートを引っ張る立場。「首位打者賞を狙いたい」と、あえて目標を口にし「打倒・道都」を目指すライバルの挑戦を受けて立つ覚悟だ。【保坂果那】