史上初の京大出身プロ野球選手が誕生なるか。プロ注目の最速149キロ右腕、京大のエース田中英祐投手(4年)が6日、プロ入り希望を明らかにした。ほっともっと神戸で関西学生リーグの関大戦に登板。先発し延長12回を3失点と力投した後「プロ志望届を出そうと思います」と話した。

 最終的に決断したのは、阪神2軍と交流戦で対戦した8月23日。6失点ながら7回を投げたことで決意を固めた。同30日に両親に打ち明けた際は「地獄を見てこい、と言われた」という。「僕と同じ境遇の人が何かを感じてくれれば。どれだけ通用するか、(京大出身者として)道を開けたらいい」と意気込みを語った。田中は京大の投手としては新リーグ結成以降、最多の通算7勝をマーク。卒業後の進路が注目されていた。

 ◆田中英祐(たなか・えいすけ)1992年(平4)4月2日、兵庫県生まれ。米田西小4年から野球を始め、白陵中で投手に転向。白陵高では2年夏に兵庫大会3回戦進出。京大では1年春から登板し通算7勝27敗。180センチ、75キロ。右投げ右打ち。