雄星だけじゃない!
プロ野球のドラフト会議が、29日に迫った。怪物左腕・菊池雄星(岩手・花巻東3年)を何球団が指名するか注目されるが、みちのく高校球界には菊池とかかわりのある、左右の怪腕が指名を待つ。9球団があいさつに訪れている光星学院(青森)の148キロ右腕・下沖勇樹投手(3年)は26日、「指名を受ければ、どの球団でもプロに行きたい」と表明した。
プロ入りに備えて、下沖が猛練習を続けている。新チームと一緒に、夏までと変わらないフルメニューをこなす。「指名があれば、どこでも行く。もしプロ入りできたら、年間10勝は挙げられる投手になりたい。ダルビッシュのようなオーラのある投手になりたい」と夢を膨らませた。
昨年の明治神宮大会と今春センバツで、全国舞台は経験済み。だが夏の甲子園には行けなかった。今夏青森大会は準々決勝で野辺地西に2-3で敗退。下沖は号泣した。「なぜ負けたか分からなかった。2、3日は何も手につかなかった」という。だが、日がたってから気づいた。「どこかに甘さがあった。この体験は絶対、将来に生かす」と前を向く。
中学時代、ともに「岩手を代表する投手」といわれた菊池雄星(花巻東3年)が、国内プロ入りを表明したのも刺激になった。「自分ではライバルのつもり。同じ舞台で投げ合いたい」ときっぱり。昨秋東北大会準決勝では下沖に軍配。今年5月の練習試合では菊池が勝っている。3度目の対決はプロで実現を目指す。
さらに、いとことのプロ対決の可能性もある。センバツにともに出場した金光大阪の4番打者、陽川尚将内野手(3年)もプロ志望届を提出。ドラフト指名を待つ。光星学院の先輩、巨人坂本の活躍にも刺激を受けた。「光星学院で人間的に成長できた。これを今後の人生に生かしたい。指名があるか不安もあるが、今は信じて待つだけ」。下沖が言葉に力を込めた。【北村宏平】



