28日に行われるドラフト会議で、「大豊作」と言われる大学生と比べて高校生は注目選手が少ない。

 甲子園春夏連覇を果たした興南(沖縄)の島袋洋奨投手や広陵(広島)の有原航平投手は上位候補と見られていたが、大学に進学する意向だ。その中で目玉となるのが夏の甲子園大会で準優勝した右腕の一二三慎太(神奈川・東海大相模)。上手から横手投げに変えても150キロをマークした。打者としての評価も高い。一二三以外の投手では140キロ台半ばの直球とカーブが武器の田中太一(大分・大分工)、甲子園は経験していないが将来性の高い宮国椋丞(沖縄・糸満)らの名前が挙がりそうだ。

 野手で上位指名が予想されるのは山田哲人(大阪・履正社)吉川大幾(大阪・PL学園)両内野手と後藤駿太外野手(群馬・前橋商)。山田、吉川とも走攻守そろい、甲子園で本塁打を放ったパンチ力もある。後藤は俊足、強肩でバットコントロールが巧みだ。強肩強打の大型捕手、山下斐紹(千葉・習志野)も上位指名が期待される。