ヤクルトが今秋ドラフトで東北NO・1右腕の東北学院大・阿部博文投手(3年=利府)をリストアップしていることが1月23日、分かった。既に早大・斎藤佑樹投手(3年)を1位指名する方針を固め、早大・大石達也投手(3年)や中大・沢村拓一投手(3年)とともに阿部が外れ1位候補に浮上した。

 身長181センチの体から最速145キロの速球とキレ味鋭いスライダーを武器とする。1年秋の最優秀新人賞をはじめ、大学ではベストナイン2回、敢闘賞4回受賞。大きなケガもなく順調に勝ち星を増やし、昨秋には大学OBの西武岸の通算勝利数(23)を抜き、現時点で歴代6位タイの現役最多24勝をマーク。今年は通算33勝のリーグ最多記録に挑戦する。

 全国舞台の経験はないが、2年秋には早大斎藤らとともに日米大学野球の代表候補強化合宿にも参加。球団関係者は「持っているものは大きい。伸びしろもある」と岸2世をマークしていくつもりだ。