オリックスが今ドラフトの上位候補に東北福祉大・阿部俊人遊撃手(4年=花咲徳栄)を挙げていることが26日、分かった。大学日本代表で、内野手に厚みを持たせたいチーム事情に合致する即戦力として高い評価をしている。

 阿部は全勝優勝した今秋の仙台6大学リーグでは打率4割2分4厘でベストナインと盗塁王(12個)を獲得、高い守備力も兼ね備えている。今夏の世界大学選手権には東北地方から唯一、代表に選出された。東北福祉大では3番と主将も務め、そのリーダーシップも魅力だ。

 オリックスは即戦力投手を優先的に指名する見込みだが、即戦力の野手では阿部と並んで東海大・伊志嶺翔大外野手(4年=沖縄尚学)を上位候補に、高校生ではT-山田こと履正社(大阪)・山田哲人内野手(3年)や前橋商(群馬)・後藤駿太外野手(3年)らを候補に挙げる。長村編成部長は「当日の直前まで作戦は練る」と話し、最終的な指名順は28日のドラフト当日に決める。