伝説再現だ!

 阪神からドラフト2位指名を受けた東海大相模・一二三(ひふみ)慎太投手(3年)が、ビッグな夢を掲げた。6日、神奈川・相模原市内にある同校野球部寮で指名あいさつを受け、プロでかなえたい夢の1つに「本塁打&完封勝利」を挙げた。

 「少しずつ実感がわいてきた。プロでは(自分が)投げて、甲子園で本塁打を打ちたい。完封も?

 そうですね」。今夏の甲子園では、21打数12安打、1本塁打を記録するなど、打撃でも非凡なセンスを見せつけた。阪神では73年江夏が「延長11回ノーヒットノーラン&サヨナラ本塁打」という超離れ業をやってのけており、伝説再現に強い関心を示した。

 菊地東日本統括スカウトは「セ・リーグは投手も打席に立つし、打撃は打撃で生かせと伝えた。クリーンアップを打てとまでは言わないが、9番ではなく、7番とか8番とか。代打というのもある」と、打つ方にも大きな期待をかけていた。