早くも大物の仲間入り?

 中日のドラフト1位、佛教大・大野雄大投手(22=京都外大西)が、京都府北警察署の啓発ポスターにイメージキャラクターとして起用されることが1日、分かった。この日、京都市内の同大学で契約金1億円、プラス出来高5000万円の年俸1500万円で仮契約(金額は推定)。期待の左腕がプロ初登板を前に驚きのデビューを果たすことになった。

 「なぜボクなのかはよく分からないですけど、使ってもらってうれしいです。もう悪いことはできないですね」。

 出来上がったポスターは「安全、安心にストライク」と書かれた標語に全力投球する大野の写真を組み合わせたもの。2011年のカレンダー付きで1年間の掲示を想定している。この日、北警察署で感謝状を受け取り、正式に起用が決まった。さすがに大学関係者も異例とも言える起用に「ドラフトで1位指名が決まってすぐに電話がかかってきました。すごいですね」と驚きの表情だ。

 中日では過去に守護神岩瀬が交通安全のポスターに起用されたり、山本昌が選挙のイメージキャラクターに起用されたことはある。だが、プロのマウンドに上がったことがないルーキーが、啓発ポスターに起用されたことは極めてまれなケースだ。

 「マウンドに上がれば負けない自信がある。1年を通じて活躍できる投手になりたい」。

 期待の左腕がプロ入り前から存在感を見せつけた。標語にあるように、大野は安心感を与える投手を目指す。【桝井聡】