ヤクルトからドラフト1位指名を受けた光星学院・川上竜平外野手(18)が10月31日、八戸市内の同校で渡辺進編成部長、八重樫幸雄スカウトから指名あいさつを受けた。渡辺部長が「近い将来のクリーンアップに」と球団の評価を伝え、川上は「期待に応えるよう頑張りたい」と答えた。

 川上は渡辺部長から思わぬプレゼントを受けた。27日のドラフト会議で小川淳司監督が使用したIDカードだ。裏に小川監督が「希望」と書き、署名した。渡辺部長から「期待して待っています」との小川監督のメッセージを伝えられ、IDカードを首にかけてもらった川上は「指名の実感が湧いた」と喜んだ。

 川上はクライマックスシリーズのヤクルト-巨人戦をテレビなどでチェック。「やっぱりいいチーム。入団して自分が活躍する姿を想像しながら応援している。畠山選手、青木選手のようになりたい」と言う。八重樫スカウトは「川上君は今の球団にはいないタイプ。往年の池山と広沢を合わせたような感じ」と評した。

 会談を終えた渡辺部長は「いい感触だった」と言い、ヤクルト川上誕生は秒読み。今後入団交渉、仮契約の運びだが、川上は「今まで以上に体を鍛える」と意欲を示した。【北村宏平】