<プロ野球ドラフト会議>◇24日

 広島2位指名の亜大・九里亜蓮投手(4年=岡山理大付)はその指名から2時間半後、武蔵野市の学内に野村謙二郎監督(47)の訪問を受けた。手土産は真っ赤なチームの帽子。同監督は「大きいなあ」と九里を見上げ、帽子をかぶった姿にニッコリだった。

 「今年ウチは10勝投手が4人。その中に割って入って欲しい」と声をかけた。同監督の突然の訪問に当初は戸惑いを隠せなかった九里も、帽子を手にしてやっと実感がわいてきた様子。「赤は好きな色。興奮しています」と満面の笑みを見せた。指名直後には1位指名の大瀬良に「宣戦布告」してもいた。「負けたくないです。ライバルとして切磋琢磨していきたい」と言い切っていた。

 亜大では5連覇の原動力となり、気迫の投球で今春から10連勝中だ。「プロでも気迫を表に出すような投手になりたい」と九里。野村監督も「あの打者に向かっていくところを評価している」と言い残して校舎をあとにした。