日本野球機構(NPB)は25日、巨人がプロ志望届を提出していない大阪経大の長江翔太投手(22)を育成ドラフト2位で指名した件で、日本学生野球協会が退部届を受理していたことが確認できたため交渉権が確定したと明らかにした。日本学生野球協会に所属する高校、大学でプレーする選手がプロ入りするためにはプロ志望届を提出することが義務づけられている。長江は大学の野球部に退部届を提出して、一般学生の身分で巨人の入団テストを受け、指名されていた。

 巨人のスカウト部には、NPBを通じて「9月21日付で退部届が関西6大学野球連盟に受理されていることが確認された」と連絡が入った。長江は巨人の入団テストを9月22日に受験。巨人ではテストの応募資格の第3項で「大学野球部在籍者は来春卒業予定で所属連盟への退部届完了者」と明記しており、確認もしていた。指名が下位で夜間だったために、確認作業が難航したものとみられる。