目指せ、50歳現役!

 広島ドラフト1位の九州共立大・大瀬良大地投手(22=長崎日大)が16日、福岡・北九州市内の大学内で入団交渉を行い、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円(推定)で仮契約を結んだ。中日山本昌ばりの「長寿」を目標に掲げ、大物ルーキーがプロ生活をスタートさせる。

 「息の長い選手になりたい。真っ先に頭に浮かぶのは中日の山本昌さん。体のケアや取り組み…。40歳を超えてもまだ成長できる、という言葉を聞く。そういう向上心を持ち続けたい」

 山本昌は現在48歳で、今オフ実質2年契約の形で現役を続行し、50歳登板も現実味を帯びている。「昌さんみたいに50歳近くまでできるなら…」と力を込めた。

 「長寿」の準備も整えている。最速153キロを誇る一方で制球力、キレを重要視する。スポーツ学部に在籍し、12月に母校・長崎日大で教育実習を終えれば体育教師の免許も取得予定。作成中の卒業論文ではストライクゾーンを9分割しての被打率、5キロ単位で球速別の被打率を研究する。

 「7、8割で140キロ台半ばの方が被打率は低かったりする。1年の時は速い球を投げようとして打たれていた。2年からキレを磨き始めたら空振りを取れるようになった。キレ、コントロールが大事」

 力任せのパワーピッチャーで終わらず、総合力で長生きする。【佐井陽介】