オリックスの守護神・加藤大輔投手(28)が11月30日、球団との来季契約の下交渉で決裂していたことを明かした。「希望額とは差がありましたね」と寂しげに言った。今季チーム最多の63試合に登板、初のセーブ王(33セーブ)にも輝いた。今季年俸6400万円から最低希望額の1億円突破を狙ったが、提示は約9400万円にとどまったとみられる。

 「毎年投げ続けていることへの評価が欲しい。阪神でいえば球児のような役割、失敗の許されないポジションでやってきた。そこで成績を残した人は上がってるわけですから」と勤続貢献を訴えた。これまで加藤を含め、稲尾和久(56~59年)秋山登(61~64年)藤川球児(05~08年)の4人しか成し得ていない、4年連続60試合登板の価値への再考を求めて抗戦する構えだ。オリックスの契約交渉は1日から始まる。ちなみに藤川は来季4億円も視野に入れている。(金額は推定)