楽天礒部公一外野手(34)が3日、Kスタ宮城内の球団事務所で契約交渉に臨み、減額制限の40%を超える5800万円減の4200万円(推定)でサインした。球団史上最大下げ幅となる減俸に「仕方がない。故障もあって不本意なシーズンだった」。球団創設以来、リーダーとしてチームをけん引してきたベテランが来季、勝負の年を迎えることになった。
半額以下の大幅ダウンに、ジョークで切り出すしかなかった。「覚悟はしていました。ショック?
親の倍満に振り込んだくらいですよ」と、趣味のマージャンで高得点を奪われた場面にたとえた。厳しい現実に、時折見せた笑顔も長続きはしなかった。今季は右肩の故障で2軍暮らしが長引き、自己最低の46試合にとどまった。最悪のシーズンだっただけに、減額制限も受け入れた。米田球団代表も「本人にとっては屈辱的なシーズンだったと思う。なんとかもう1度奮起してほしいと伝えました」と話した。
今季まで外野手ではチームの日本人最高年俸だったが、同じくこの日に更改した鉄平に抜かれた。楽天誕生からチームを引っ張った“ミスター・イーグルス”も、来季はゼロからのスタートになる。「来年は死に物狂いで頑張りたい。体も全然元気です」。近鉄時代の同僚、中村紀の入団も決まり「いろいろ知ってる仲なんで。若いころの気持ちを思いだしてやってみたい」と意気込みを語った。来季35歳のベテランが、球団節目の5年目に、自身の野球人生をかける。【小松正明】



