ソフトバンク大隣憲司投手(24)が「ささみダイエット」による肉体改造で2年連続2ケタ勝利に挑む。12日に契約交渉に臨み、2000万円アップの3350万円でサイン。今季チーム最多の11勝を挙げ、現時点で今オフ最大の148%増となった。フル回転を誓う来季に向け、元オリックスの清原氏も取り組んだ鶏肉中心の食生活を採用。まずは来春のキャンプインまでに体重3キロ減を目指す。

 身を引き締めるように、背筋を伸ばして誓った。「来季こそは1年間ローテーションを守り続けたい。まずは2ケタ勝利を目指して頑張る」。2・5倍に近い年俸を手にしても、おごりはない。今季はチームの勝ち頭になった一方、左ひじ痛で8月27日のオリックス戦を最後に戦線を離脱。「悔いが残る。チームにも迷惑をかけた」と反省した。

 来季フル回転のため、まずは肉体改造に着手する。自他ともに認める太りやすい体質。交渉の席では角田球団代表から「太らないように」とクギを刺されたという。今月から寮を出て福岡市内で1人暮らしを開始したのを機に「鶏肉中心の食事にします」。低脂肪で高タンパクのササミを“主食”にして、午後9時以降の飲食も禁止する計画。清原氏は96年には10キロもの減量に成功した。

 現在の体重は約89キロ。キャンプインまでに3キロ減らし、ベスト体重の86キロを目指す。「今やれることをできる限りやっていきたい」。10月21日に関節遊離体除去手術を受けた左ひじの回復も順調で、前日11日にはキャッチボールを再開。真価が問われる3年目へ、万全の肉体をつくり上げていく。【太田尚樹】