ソフトバンク森本学内野手(31)が、今オフのチーム保留第1号となった。12日、福岡ヤフードーム内で契約更改交渉。3000万円以上を最低ラインとしていただけに、200万円アップの2400万円(金額は推定)の球団提示にサインせず、会見ではチーム一のひょうきん者が怒りをあらわにした。「あまりにも(希望額と)差があった。正直びっくりしています。悲しくなりました…」と訴えた。

 7年目の今季は自己最多の95試合に出場。開幕戦で骨折した三塁松田の代役を筆頭に川崎、本多の穴も埋め、内野全ポジション(投手捕手除く)で69試合に先発出場していた。一番のアピールポイントを評価してもらえず、交渉の席では「じゃあレギュラーだけで試合をやってみてくださいよ」とほえたことも告白した。交渉に当たった角田球団代表は「ランクが上がればノルマもあがる」と、打率が2割5分6厘だったことが大幅アップにつながらなかった要因とした。大幅に見直す予定はなく、交渉難航は必至だ。