ダルビッシュが、3月に入って6打数1安打と低迷している日本ハム中田翔内野手(20)に、カツをいれた。5日、後輩に向け「変なところで繊細。周りに言っていることとやっていることが真逆ですよね。やっぱりストレートを打てないと話にならない」と厳しい言葉を投げかけた。

 春季キャンプ中は“脱力系”の新打撃フォームで評価を上げた中田だが、札幌に戻って迎えた3日阪神戦は3打数無安打2三振。翌4日の同戦でも、3打席で、バットを折りながら左前にポトリと落ちた安打1本に終わった。ダルビッシュは「インハイの直球を打てないと。ピッチャーもそこを打たれたら投げる球がなくなる。あいつは全部の球をうまく打とうとするでしょ」と忠告した。

 伝え聞いた中田は「それはあるかもしれない…。今はインコースの真っすぐに差し込まれてしまっています。そこを打てたら理想です」と漏らした。先輩からの愛のムチに応え、6日のヤクルト戦(札幌ドーム)から心機一転、打席に集中するつもりだ。