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初のビデオ判定も機材故障

<WBC・第2ラウンド:プエルトリコ0-2ベネズエラ>◇16日(日本時間17日)◇2組◇2回戦◇米フロリダ州マイアミ、ドルフィンスタジアム

 プエルトリコ対ベネズエラ戦で本塁打を巡り、幻のビデオ判定があった。ベネズエラが1点リードした7回の攻撃で、R・ヘルナンデスの打球は左中間フェンス上部付近に飛んだ。インプレーの判定にベネズエラが抗議し、1度は大会初のビデオ判定が決まった。

 だが実際は機器の故障で映像を見られず、審判4人の再協議により試合は7分間中断。責任審判のラプアーノ球審は「最後まで打球の行方を追っていた審判員の判断に従った」と舞台裏を明かした。この試合ではセ・リーグから派遣された友寄、渡田の両審判員がそれぞれ一塁と三塁の塁審を務め、はっきりフェンス越えを確認した渡田塁審の意見が尊重されたという。最も近くで打球を見ていたプエルトリコのベルトラン中堅手も試合後、「ホームランと分かったけど、そう思わせない芝居をしたんだけどね」と同塁審の『ファインプレー』に脱帽した。

 [2009年3月18日11時2分 紙面から]

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