日の丸に大前進した。WBC日本代表候補の広島今村猛投手(21)が4日、春季日南キャンプでフリー打撃に登板した。42球を投げ安打性6本に抑えると、視察した日本代表与田剛投手コーチ(47)から「球が走っている」と高評価を受けた。ハイペース調整を続ける右腕は第2クールの紅白戦での登板志願。力を出し切り、最年少での侍入りをつかみ取る。
雨は止んでいた。午前中に予定されていたフリー打撃は、悪天候のため午後から始まった。エース前田健が順調な投球シーンを見せた直後だ。今村も負けじと“仕上がり”をアピールした。威力のある直球を中心に、スライダー、フォーク、シュートと全球種も交え42球。堂林、菊池を安打性6本に抑え込んだ。
今村
打者の反応が分かって良かった。調子は良くなかったけど、打者が詰まったり打ち損じてくれましたね。
キャンプ初のフリー打撃登板を冷静に振り返ったが、頼もしそうに目を光らせている人がいた。視察に訪れていた日本代表の与田投手コーチだ。
与田投手コーチ
直球が走っている。仕上がりが早く、力のあるボールを投げていた。左右の変化球も良かった。
出てくるのは、賛辞ばかりだった。チェックポイントだった「体調」と「表情」も、「淡々としているのが彼の魅力」と“合格点”を与えた。
昨年11月に行われたキューバとの強化試合で、内角を攻め込む強気の投球で2イニングを6人で封じた。評価を高め代表候補入り。21歳右腕の成長曲線は上昇カーブを描き続けている。
15日から始まる代表合宿に向けて、逆算はできている。第2クールの10日に行われる予定の紅白戦での登板を志願した。
今村
実戦で投げないと。どうせやるなら、ちゃんとした状態で行きたい。ダメならダメで、力を出し切れたらと思う。
代表候補の投手は15人で、合宿で2人がふるいにかかることになる。今村が当落線上にいることは事実。最年少右腕はスタートダッシュを決めて、本戦行きの切符をつかみ取る。【鎌田真一郎】



