上原フォーク完成!
WBC日本代表候補の広島今村猛投手(21)が8日、日南キャンプで初めてシート打撃に登板した。打者8人に対して2安打されながら、レッドソックス上原をお手本にした新球の高速フォークを利用して2三振を奪った。10日紅白戦で登板後、生き残りをかけた宮崎強化合宿(15日から)へ挑む。
寒波に負けなかった。今村は改良を重ねたフォークを試した。左打者2人には勝負球として投じた。天谷は外寄りのフォークで空振りの三振、木村に対しても追い込んでからバットの空を切らせた。
「フォークを試したいと思っていました。(軌道は)悪くはなかったです」と振り返る。フォーク自体は昨年終盤から投げ始めていた。大野前投手チーフコーチからの助言を元に改良を重ねたのが、レッドソックス上原を手本とした高速フォークだった。
日本代表候補の目指すレベルは高い。打者8人に対して6人連続で打ち取ったが、その後の白浜、鈴木将には連続で右前打を浴びた。直球は最速145キロ。ハイペースで調整を進めてきたことで、疲労はピークだった。「いい球と悪い球がはっきりしていた。空振りが取れなかった。もう少し練習していきたい」と納得のいかない表情も見せた。
他にもスライダー、シュートとすべての球種を投げた。「スライダーはしっかりストライクを取れた。後は際どいコースへ投げたい。(制球は)まだもう少し(思ったところに)行くと思っている」と精度を高めるつもりだ。四死球はゼロ。カウント3ボールからでも、カウントを整えるなど落ち着いたマウンドさばきだった。
野村監督は「まだまだスピードは出ると思う。順調にきていると思う」と及第点を与えた。一方で「我々が思っている以上に選手の調整は難しい」とWBCへ向けての調整を気遣っていた。
次回は10日の紅白戦で登板する。15日からのWBC宮崎強化合宿まで1週間を切った。今キャンプ中、最も低かった気温7度台での登板を乗り切った。気温の上昇とともに“上原フォーク”もさらにキレを増すはずだ。【中牟田康】



