日本ハム大谷翔平投手(22)が、選出されている3月のWBCで、投手としての出場を見合わせることになった。

 1月31日(日本時間2月1日)、キャンプ地の米アリゾナ州ピオリアで、栗山英樹監督(55)が明かした。昨年の日本シリーズで痛めていた右足首を、11月の強化試合で再度痛めた。オフに入っても思うように復調せず、ケガをかばうことで、両足に張りが出るなどの負担もかかった。今オフのブルペン入りは2度のみ。アリゾナ入り後は発熱もあって、同監督は「投げさせてあげたいけど、スケジュール的に無理」と判断。球団内で協議し、本人とも話し合って決断し、侍ジャパン側にも伝えたという。大谷は「残念な気持ちはあります。投げるつもりでここまで頑張ってやってきた」とする一方、「3月7日(初戦のキューバ戦)に100%でいける自信はない。それはいくべきではない。僕も納得して決めました」。

 小久保監督がどういう判断をするかはわからないが、日本ハムとしては、打者出場に関して最後まで可能性を探るつもり。栗山監督は「全力で走れなかったら、ジャパンでも試合に出られない。ギリギリでも状態が上がってくれば」と話し、大谷も「今は少しでもいい方向に進むようにやっていきたい」と前を向いた。