侍ジャパンの小久保裕紀監督(45)が、最初の全体ミーティングで「世界を取りにいく」意識を強烈に植え付けた。

 沖縄~宮崎便が遅れ、約1時間遅れての集合。面々が握手で健闘を誓い合う中「我々の力で世界を取りにいく。ここにいるメンバーで、世界を取りにいく。心に強く誓って、世界一を取る」と語りかけた。大きな勝負に向かうには、一点の曇りもあってはいけない。心の持ちようをまずは説き、新たに加わった平野と田中に招集状を渡した。

 鉄の意志で勝ち抜く。選手、スタッフだけの空間では「とにかく勝とう。勝つために、すべての決断を下す。勝つためにやっていく。チームでは主力ばかりだが、そういう役回りでないところも回ってくる。最後の勝利だけが、みんなを救えるものになる」とも伝えた。「日本を代表するトップの集まり。13番目のチーム」。日本野球の英知を結集した挑戦が始まる。

 あとは迷わずに準備を進めるだけだ。「練習の2日間でバントシフトや投内連係をやって、後は試合。固定できるところは固定して。野手は山田と菊池のところだけ(起用法を)決めていない」。短期間で一気にチームを束ね、勢いのまま勝負に向かう。【宮下敬至】