ことしの大みそかに初防衛戦(愛知県体育館)を控える世界ボクシング機構(WBO)ミニマム級王者の田中恒成(畑中)が17日、リオデジャネイロ五輪テスト大会の男子フライ級を制した2歳上の兄、亮明(駒大)から激励を受けた。

 母校の岐阜・中京高での教育実習で帰省していた亮明が弟の練習する名古屋市内の所属ジムを訪問。スパーリングを近くで見守った。刺激を受けたという恒成は「プレ五輪で優勝していい流れを持ってきてくれた。こっちもKOで締めくくりたい」と決意を新たにした。

 来年3月に五輪出場が懸かるアジア・オセアニア予選に挑む亮明は「どんな形でもいいから勝ってほしい。自分も金メダルを取るという想像をしながらやっていきたい」と力を込めた。