協栄ボクシングジムの金平桂一郎会長(50)と、昨年引退した元世界3階級王者の亀田興毅氏(29)が7日、都内で会見し、亀田3兄弟の三男で元WBO世界バンタム級王者の亀田和毅(25)が同ジムと所属契約を結んだと発表した。近日中に日本ボクシングコミッションに対しライセンスの発行を申請するという。

 亀田3兄弟は、13年12月の次男大毅氏の世界戦で混乱を招いたとし、ジム会長らが事実上のライセンス剥奪処分を受けたことで、国内で試合が出来ない状況が続いていた。金平会長は「日本で戦えないのは所属ジムがないから。申請すればライセンスは速やかに発行されると思う。なるべく早く日本のリングに立たせてあげたい」と説明した。興毅氏、大毅氏はかつて協栄ジムに所属した。

 亀田プロモーションの社長を務める興毅氏は「強い和毅のボクシングを日本のファンの前で見せられることになってうれしく思う。気に懸けてくれた金平会長に感謝している」と話した。協栄ジムの発表を受け、JBCの秋山弘志理事長は「申請が来れば受け付ける。その後、どう扱うかは、協議して決めることになる」とした。【奥山将志】