ボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級王者・久保隼(26=真正)が10日、神戸市内のジムで会見し、4月9日にエディオンアリーナ大阪でWBA世界同級王者ネオマール・セルメニョ(37=ベネズエラ)に挑戦することを発表した。

 世界初挑戦になる久保は11戦全勝8KOのサウスポー。「第三者の目から見れば(世界挑戦は)早いと思うかもしれないが、話が来たら絶対すると言っていた。頑張って勝ちたい」と、夢の世界奪取を誓った。昨年引退した元世界3階級王者長谷川穂積らを育てた山下正人会長(54)は「左のストレートが強くなっている。長い距離(リーチ)も持ち味。あとは気持ちだけ」と、期待をかけた。

 相手のセルメニョは、33戦26勝で、00年シドニー五輪バンタム級に出場した経歴を持ち、今回が3度目の防衛戦になる。