20日に初防衛したWBO世界ライトフライ級王者田中恒成(21=畑中)が21日、名古屋市内で一夜明け会見を行った。

 両腕、右手に包帯を巻き登場。Tシャツで隠れていたが、右肩も打撲しているという。「昨日は激しい試合だったので、勝ってうれしかったけど、一夜明けてみて倒しきれなかった課題や悔しさが出てきた」と振り返った。

 あらためて日本人選手の統一戦を熱望した。試合後にはテレビ解説を務めたWBA同級王者田口良一(30=ワタナベ)にリング上で公開オファー。畑中会長は「リング上で田口選手はやりたいと言った。あとは(渡辺)会長だけ。田口君にお任せするということで。第一は名古屋でやりたいけど、交渉の中であれば向こう(東京)に行ってでもやりたい」。

 田中は「ここまできて(統一戦が)できないということはないように、できる限り実現をしたい。ライトフライ級で一番の自信はある」。会見後、この日夜に東京・有明コロシアムで行われるIBF世界同級王者八重樫東(34=大橋)の防衛戦を観戦するために東京へ向かった。