国内最速16戦目での3階級制覇を成し遂げたボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が日本人初の4団体統一を狙う意欲を示した。10年間無敗で、4年間王座を守ったマクドネルを112秒でTKO撃破してから一夜明けた26日、横浜市の所属ジムで会見。参戦表明した賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の優勝を掲げ「ベルト統一できたらうれしい」と声を弾ませた。

 WBSS参戦決定済みのWBO王者テテ(南アフリカ)からツイッターを通じて対戦希望が届いた。大橋会長によると、山中戦の体重オーバーで日本永久追放となった前WBC王者ネリ(メキシコ)もWBSSに参戦見通し。組み合わせ次第では井上-ネリなど1回戦から注目カードになる。井上は「最強を証明し、日本ボクシング界を盛り上げたい」と強調した。