<プロボクシング:WBA世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇3日(日本時間4日)◇ウクライナ・ドネツク◇観衆約5000人

 日本初のウエルター級世界王者誕生はならなかった。同級15位佐々木基樹(33=帝拳)がプロ13年目で、王者ビアチェスラフ・センチェンコ(31=ウクライナ)に世界初挑戦。体格、技術の差に0-3の判定負けを喫した。初回から左ジャブに中へ入れず、予想通りリーチ差に苦戦した。トリッキーな動きなどで崩そうとしたが、王者の防御も固い。6回にはバッティングで2点減点もとられた。9回に左右フックを浴びせて左まゆを裂いて、唯一のポイントを奪った。しかし、ジャッジは3人とも12ポイント差がついた。佐々木は「負け惜しみで言わせてもらえれば、パンチも見え、4回には向こうの息が切れていた。後半勝負と思っていたが。出せるものは出せたが、自分に悔しい」と話した。日本人の同級挑戦は4人が5戦全敗、海外挑戦は29連敗となった。初防衛の王者は30戦全勝(20KO)、佐々木は32勝(20KO)8敗1分け。